チョコレートはなぜおいしいのか?値段が高い理由もみてみた
甘くて芳醇でとろけるようなチョコレートが大好きという人はとても多いと思いますが、なぜチョコレートがおいしいのかを考えてみたことはありますか?食べると幸せになれる。手元に無いと落ち着かない…。これはなぜなのか?
また、チョコレートは他のお菓子よりもとても値段が高いですよね。その理由についてもまとめてみました。
チョコレートはなぜおいしいの?
チョコレートには幸福ホルモンと言われるいくつかのホルモンを活性化させる成分が入っていて、そのために食べると幸せ=おいしいのです。
・カフェイン
中枢神経興奮作用。軽い依存性と習慣性あり。
・テオブロミン
カフェインとよく似た物資。お茶などにも含まれる成分。集中力、気力増進効果、リラックス効果あり。
・フェネチルアミン
チョコレートなどの微生物発酵した食品にふくまれる。向精神薬のような効果があるという説があるが代謝され脳内にあまり残らないとも言われている。
カフェインやそれに似た成分がはいってるなら多くの人が好んで食べてしまうのも頷けますよね。
更に、甘くて美味しいミルクチョコレートは植物油脂と砂糖の割合が多いのが特徴。なめらかな口どけとお砂糖の甘さが口に広がる感じはやはり幸福感につつまれます。
が、ここが落とし穴。
砂糖はエネルギーになるものなので、本能的に脳は「甘い=美味しい」と思うようです。砂糖も適度に取る分は問題ないのでしょうが、摂取しすぎた時の中毒性も侮れませんね。
またコンビニなどの濃い味に慣れて日本の若者の舌の感度が鈍っている、味覚障害の子が増えてきていると言われています。砂糖や油脂の摂取過多には気をつけていきたいところです。
甘いチョコレートは美味しいものだけどほどほどのところで止めておこうと思います。
値段が高い理由はなぜ?
カカオの実は樹齢4年目で実をつけます。実がなるまで利益になりません。
カカオの原産地であるガーナやコートジボワールでは、カカオ農家は「儲からない」ことが原因となる児童労働で問題になっています。
その対策としてカカオ豆の市場価格を上昇させたり、あまりに儲からないために他の作物に移行する農場が相次ぎカカオ豆の供給が追いつかないなど、その全てがチョコレートの値段を高くしてしまっています。新興国の食の変化も影響しています。
大手メーカーでも板チョコを数グラム減らしたり、実際に値上げするなどして対策していますが、これからもチョコレートの値段が高いという状況は変わらなさそうです。
また、高級なチョコレートが高い理由は、この価格高騰をしているカカオ豆をたくさん使っているからなんですね。
まとめ
・チョコレートにはカフェインなどの興奮作用や集中作用のある成分がふくまれ、依存性がある
・原材料の砂糖や油分もチョコレートをおいしいものと認識させる
・値段が高いのは需要と供給のバランスが崩れていることや、カカオ栽培が「儲からない」ことに起因する