アイスクリームに賞味期限表示がない理由!食べかけのアイスはどうなる?
夏の暑い季節はもちろん、冬でも楽しむ方も多く今では一年を通して愛されるスイーツとなったアイスクリーム。実は、アイスクリームには賞味期限がないってご存じでしたか?
ここではアイスクリームに賞味期限表示がない理由や食べかけのアイスクリームの保存に関してはどうなるのか見ています。
アイスクリームに賞味期限表示がないのはなぜ?
何となく毎日手に取っているさまざまな食品には消費期限や賞味期限が表示されているものがほとんどです。
消費期限と賞味期限の違いとしては、品質の劣化が早いものは消費期限、消費期限と比較すると品質の劣化が緩やかなものには賞味期限が設定されています。
冷凍保存しなければならないアイスクリームにはそのどちらの表示もありません。
その理由は、アイスクリームは正しく(-18℃以下)で冷凍保存された場合、品質の劣化を招く微生物の繁殖が抑制されるので風味や色などの変質がほとんどなく長期保存が可能だからです。
これは「食品衛生法第十九条第一項の規定に基づく乳及び乳製品並びにこれらを主要原料とする食品の表示の基準に関する内閣府令」によって法律上認められています。
そのためアイスクリームの賞味期限の表示はないのです。
食べかけのアイスクリームはどうなる?
結論からいえば食べかけのアイスクリームも-18℃以下で冷凍保存すれば腐ることはなく、健康を害することはありません。
しかし食べかけのアイスクリームは開封しているので酸化が始まっています。また一度常温にしているので一部が溶けだしており、そのまま冷凍しても状態によっては風味が失われている可能性もあるようです。
健康被害がないとはいえ、おいしく頂くためにもなるべく早く食べきってしまったほうがよさそうですね。
まとめ
・アイスクリームに賞味期限表示がないのは冷凍によって品質が劣化しにくいから
・アイスクリームの賞味期限表示の省略は法律によって認められている
・食べかけのアイスクリームの冷凍保存は可能だが、風味が変わる場合もあるのでできるだけ早く食べきることを推奨
■参考サイト
https://www.cao.go.jp/consumer/history/02/kabusoshiki/syokuhinhyouji/doc/130530_shiryou2-2.pdf
https://www.lotte.co.jp/qa/ice.html
http://faq.morinagamilk.co.jp/faq_detail.html?category=&page=1&id=59