安納芋とは?読み方や収穫時期を調査!美味しい焼き芋レシピも見てみよう
食欲の秋到来!様々なおいしいものが登場する季節ですが、さつまいももその一つ。重要な秋の味覚ですよね。
さつまいもの中にも実は色々な種類があるのですが、その中でも最近よく聞くのは安納芋ではないでしょうか。お菓子などによく使用されているようですが、そもそもこの安納芋ってどんなさつまいもなのかという疑問がわいてきます。
そこで今回は安納芋についてその漢字の読み方や収穫時期、さらには美味しい焼き芋レシピまでチェックしてみましょう。
安納芋の漢字の読み方は『あんのういも』!
最近よく目にするようになったとは言え、安納芋には謎がいっぱいです。まずはその漢字の読み方。あんないも?いえ、違います。正しくは
『あんのういも』
と読みます。
安納芋は第二次世界大戦後、戦地から兵士が持ち帰ったこの芋の苗を種子島の安納地区で栽培したことがその起源と言われています。
品種登録されたのは1998年のこと。比較的歴史の浅い新しいお芋なのですね。
安納芋の収穫時期っていつ?
安納芋の旬の時期はだいたい9月頃から11月頃まで。この点は一般的なさつまいもと変わりありません。が、この後が一般的なさつまいもと違う過程を取ります。
安納芋は一般的なさつまいもに比べると糖度が高く、焼けば蜜がにじみ出るほど。その安納芋がもともと持つ甘みをさらに引き出す為に熟成という過程が必要になります。
そのため約1ヶ月~2ヶ月の間寝かせます。そうして完全に熟成させ甘みをしっかりと引き出してから出荷します。
この熟成の過程が安納芋にとってはとても大切なのですね。安納芋に関しては収穫時期=出荷時期でないということを覚えておきましょう。
安納芋をおいしく焼き芋にするレシピをご紹介!
先に述べた通り安納芋は一般的なさつまいもよりも糖度が高いのでもともと焼き芋には向いている品種です。ここではその甘みを最大限に引き出しておいしく頂けるレシピをご紹介しましょう。
焼き芋を一番おいしく仕上げる熱源は遠赤外線です。なので焼き芋屋さんなどでは石焼が多いですよね。移動販売の車から「い~しや~き芋~♪」と流れてくるメロディーを耳にしたことがある方も多いでしょう。ですが自宅で石焼はちょっと無理があると思います。
もし用意できるのならば七輪と炭で炭火焼きにするのが一番ですが、これもなかなか一般家庭に普及しているかと言えばそうではないと思うので、今回はオーブンで焼くことにいたしましょう。
安納芋を水洗いしたらレンジでチンします。直径が4~5㎝のものなら1分半くらいでOK。これでまず芋の中心部分の温度を60℃~70℃位に上げておきます。
そのあとしわしわにしたアルミホイルで安納芋をくるみます。しわしわにするのは熱伝導の速度をゆっくりにするため。アルミホイルで包むときは端から端まできっちりと覆い隠すのではなく芋の両端を少し開けておきます。そうすることで焼いている間に適度に水分が抜けてほくほくした仕上がりになります。
オーブンの温度は130℃、1時間に設定してください。というのはさつまいもや安納芋はその中に含まれている酵素、βアミラーゼが澱粉を麦芽糖に分解することで甘くなるのですが、このβアミラーゼが一番よく働く温度が摂氏70℃ぐらいだと言われおり、できるだけそれに近い温度で長時間加熱することで最大限に甘みを引き出すことができるからです。なのでできる限りの低温でゆっくりと焼きあげます。
もしお持ちのオーブンがもっと低温に設定できるのならば時間はかかりますが低めに設定されてもいいと思います。
その後に180℃に温度を上げ20分、出過ぎた水分を飛ばします。
このままでも充分おいしいですが、さらにほくほくした感じや芋の表面の皮を少しパリッとさせたいならアルミホイルを外し、オーブンの温度を220℃に上げて10分程度仕上げ焼きをしてください。
これでおいしい安納芋の焼き芋のできあがりです!
まとめ
最近では比較的手に入りやすくなってきた安納芋ですが、さつまいもの種類の中では最近現れた歴史の浅い品種だったんですね。
焼き芋にすれば魅惑的な美味しさに。
時間と手間は少しかかりますがせっかくのおいしさを最高に引き出した焼き芋にしていただいてみてはいかがでしょうか。
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