ハーゲンダッツの値段が高いのはなぜ?理由は原材料へのこだわり?
2016/12/03
食べると至福の時を感じられるハーゲンダッツ。値段も高く1個300円近い高級アイスなのでやはり大人向けの商品という印象があります。ハーゲンダッツの値段が高い理由は原材料へのこだわりなんでしょうか?ハーゲンダッツの値段が高い理由を見ていきます。
値段が高い理由は「大人のアイス」だから!イメージ戦略が大事
それまで、アイスクリーム=子供のおやつというのが当たり前だったイメージを、大人のためのアイスクリームというイメージに変えたのが、ハーゲンダッツ最大の戦略なんです!
中でも効果的だったのが、男女が激しく絡み合う、官能的なCM。
このCMが大成功!世の大人女子の心をがっちりつかんだわけです。
1986年12月から1991年2月までをバブル景気と言われていますが、ハーゲンダッツが日本初上陸したのが1984年。
時はバブルに向けてまっしぐら。
高級志向が出てきた時期に初上陸を果たしたのは大きかったと思います。
1990年のアイスクリーム輸入規制緩和がそれに拍車をかけることになります。
ハーゲンダッツは大幅な値引きはされません。それも1つのブランド戦略になっています。
第2の理由は「アイスクリーム」だから!乳固形分も乳脂肪分も高い
アイスクリーム類は日本では4つに分類されます。
アイスクリーム・・・乳固形分15.0%以上、うち乳脂肪分8.0%以上のもの
アイスミルク・・・乳固形分10.0%以上、うち乳脂肪分3.0%以上のもの
ラクトアイス・・・乳固形分3.0%以上のもの
氷菓・・・かき氷、シャーベット、ゴム容器アイスなど
参照:https://www.icecream.or.jp/ice/kind.html
乳固形分や乳脂肪分が高いとコクや舌触りが滑らかになり、濃厚なアイスクリームとなります。空気も含みにくくなります。ハーゲンダッツのアイスクリームが小さいのにずっしりしているのはこのためです。
過度に多すぎるとまた固くなりすぎたり舌触りがざらざらしたりするのですが、
「アイスクリーム・・・乳固形分15.0%以上、うち乳脂肪分8.0%以上のもの」
に分類されるハーゲンダッツはその微妙なラインを研究し尽くされた商品といえます。
当然、濃厚な成分が含まれていればそれだけ高くなるのは必定。
第3の理由は「ミルクへのこだわり」が半端ない!
乳固形分、乳脂肪分に左右されるアイスクリーム。
となれば、
ミルクへのこだわりも半端ありません。
乳牛の食べる牧草へのこだわりはその土作りまで行き届いています。
ミルクの成分分析や土のpH値の測定など徹底した品質管理体制がとられています。
ここからもハーゲンダッツの値段設定の理由がわかりますね。
第4の理由は「温度管理」にあり!
ブランド戦略、濃厚な成分、原材料へのこだわり。
これだけみてもハーゲンダッツのあの値段は妥当なんだろうなと思わずにはいられません。
おまけにもう一つ理由がありました。
なんとハーゲンダッツ専用冷凍倉庫はマイナス30度!
輸送時の温度もマイナス20度以下に保たれています。
この低温管理はアイスクリームにとって大変重要なんです。
温度が上がってしまうとヒートショック現象がおこり氷の結晶が大きくなり食感がじゃりじゃりになってしまいます。
家庭での管理もマイナス18度以下の保存を推奨しています。これは日本アイスクリーム協会も推奨している温度です。
参照:
http://www.tbs.co.jp/gacchiri/archives/20060910/2.html
https://www.icecream.or.jp/ice/thermo.html
2015年3月の改定後の値段はミニカップで税抜き272円。
これらの理由に加え、
世界的な天候不良が企業や農家に影響を与えていることを考えると、むしろがんばって安く抑えてくれてると思えてきます。
まとめ
・ハーゲンダッツの値段が高い理由はブランド戦略、濃厚な成分、こだわりの原材料、徹底した温度管理があげられる
・総合的に考えると、むしろ安く抑えてくれていると思われる